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2014年07月10日

1日に何文字書けるか

※ただ試してみたかっただけで、何文字書いたかの報告用記事です。中身にさほどの有用性はありませんので読まなくていいですよー。

以下本文、本日中随時追加!

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 一日で何文字書けるか。私は別にウェブライターとかフリーライターのつもりはないので、文字数を稼ぐ必要はまったくないのだけど、とりあえずどれくらい書けるものなのか試してみたくなった。
 以前見たネット記事(参考1)では、西尾維新さんは2時間で5000字書いて1日2万字というペースだそうだから、相当なものだ。商業的・文芸的に通用する文をそれだけ書けるのは、数を見ただけですごいことだとわかる。
 自分の文がどこで通用するのかはともかく、文字数として1日でどこまで行けるか、思いつきでチャレンジ開始。ちなみに今、朝の9時。一応6時間寝るとして、18時間は頑張ってみようと思う。
 私はリスナー(つまり、喋る環境)とテーマがあれば、いつまでもだらだらと喋ることができる。だからそれをそのまんま文章に持ってくれば、けっこういけるんじゃないか。別の言い方をすれば、単なる脳内会話の書き起こしだ。喋るような文章は批判もあろうが、それはひとまず考えないでおく。誤字も少しはあるだろうけど、それも許容範囲だろうからいいや。私はカナ打ちなので間違える時はたまにとんでもない字が出てくるのだが。
 最初に私の文章の癖をもう少し書いておく。私は飾った文章が苦手だ。そういうものを読むのも実は苦手だ。だめじゃん。話し方の間や抑揚で盛り上げるのは平気なのだが、あまり「盛った」感じが鼻につくのは嫌な感じがする(特に自己陶酔系の装飾)。

 さてそろそろテーマを決めなくては。あまり狭いテーマだときついので、ここは「地図」としたい。ネットの地図からいろいろと拾ってきて書くことにする。参考URLは最後にまとめて示すので文字数には含めない(注釈の番号のみ)。それでいいだろう。地図や地理情報ならある程度突っ込みが入っても対処できるし、地図や写真をそのまま紙面に使うわけでないなら著作権的にもOKのはず。

 ではさっそく地図サイトを開こう。私がよく使うのは、主に四つのサイトだ。国土地理院、GoogleMap、Mapion、MapFanWeb。地理院のサイトでは一律の精度の地形図が見られる。GoogleMapは地図はいまいち見づらいが航空写真やストリートビュー、ユーザー投稿写真のPanoramioなど、画像情報が重宝する。Mapionは日本国内の情報がいちばん見やすい。MapFanはちょっと重いがゼンリン系ではない情報源として実は貴重で、公園や川の名前はここでしか出てこないものも多数ある。
 とりあえずネタ的には無限とも言えるGoogleMapさんのお世話になろう。国別のストリートビューの有無は以前自分で調べたものがあるし(参考2)。あまり見るほうばかりやってると書く時間がなくなってしまうから、「これ」という感想の書けそうなものをとっとと見つけなくては。ちなみに「新しいGoogleMap」ではなく、以前のものを使っている。
 そういえば昨日だったか、Yahoo!ニュースでイタリアの米の話を見た(参考3)ので、イタリアの田園地帯の街でも見てみよう。私はイタリアは特に好きだし。

 ということでポー川沿いの小さな街、パラッツォーロ・ヴェルチェッレーゼ(Palazzolo Vercellese、参考4)から西あたりを見てみよう。本当に適当に選んだけど何かあるだろう。というか見たまま書けばいくらでも書ける。
 この街は1キロ四方くらいの大きさで、国道の旧道が集落のやや北寄りを東西に貫通している。そのバイパスが街を南に迂回にぐにゃりと分岐してまた合流している。バイパスがこれだけ集落を避けて通るのは日本ではあまり見ない。たいてい家々をぶっ潰す。
 街の北端を掠めるように鉄道が走っているが、駅のマークはない。おそらく旅客営業していないのだろう。駅と駅前通りらしい並木道が確認できるのに、もったいない話だ。廃線は日本でもよくあることだが、ここは一応線路は維持されていて、貨物営業はしているらしい。
 小さなレンガ造りの駅舎の扉は閉ざされていて人気はない。駅前の広場の片隅に、ベンチと蓋つき灰皿とゴミ箱が取り残されるように置かれている。そのすぐ横には淀んだ水路が流れ、猫でも通るのか、細いぶかっこうな板切れが渡してある。
 集落内の家屋は何軒くらいだろうか。日本の航空写真なら仕事で見慣れているので土地の境界がこのあたりだとかすぐわかるのだが、イタリアの家や土地の切れ目はよくわからない。コムーネ(街、自治体の最小単位)の公式サイト(参考5)で調べようと思ったがよくわからないので、"palazzolo vercellese popolatione"で直接検索したら2012年の人口は1254人だそうだ(参考6)。ネットって便利。というかこんなデータサイトがあること自体すごい。日本版はないだろうな。
 1200人そこそこの集落にしてはいろいろと立派だ。たとえばメインストリートと思われるCorso Italiaをストリートビューで見てみると、200mほど建物下が歩道になっているアーケードの商業地がある。店はぽつぽつとしかないけれど、やってる店のディスプレイなんかはきれいだ。その通りの北端にはブロンズ像のある小広場。その向かいには暗渠化した河川敷を含めたもう少し広い公園か駐車スペースのようなものがあり、移動販売車が数台止まっている。
 そういえばヨーロッパは広場がどこにでもある文化であるせいか、こうした販売車が多いようだ。日本ももっと車での販売が認められて広がれば、寂れた街でも利便性が上がるし店を定点的に構えなくても商売できるようになるのだが・・・。などと思うのは私が商店街をよく歩くからだろう、きっと。しかし実際、建物としての店舗はかわり映えがしないし新しい顧客をつかむのも限界があるが、移動店舗というのは風景にも消費にも変化をもたらし、街に面白味を加えると思う。
 商店街の東側にポーチのある教会のような建物を見つけたが、これが役場のようだ。あるいは教会だったのかもしれない(地図には教会としての表記はない)。
 肝心の田園地帯だが、これは日本のものと似ている。青々とした田圃を貫く未舗装道路の脇には、水路と小さな水門。日本の昔の田園、つまり耕地整理されていない、わずかな高低差とゆるやかなカーブで構成されたものに近いように思う。

 小さな街のことを書くのは楽しいし、何より全体像をつかみやすい。都市はいきなりひとつの通りを見たところで、ただの住宅街だなあという場所が半分以上だ。駄文を量産したい人は海外の小さい街のことを書くといいと思う。

 そろそろ別の街に移動しよう。今度は内陸ではなく海辺がいい。私はどちらかというと水辺の街が好きなのだ。イタリアはティレニア海側の街はそこそこ取り上げられるがアドリア海側は地味なので、あえてそちらを見てみよう。バーリのすぐ西にある、ジョヴィナッツォ(Giovinazzo)という街を拡大。
 人口は2万人ちょっとだから(参考7)、そこそこの街だ。でも日本の海辺の街で2万人というと私の行ったことのある街では鳥羽とか安芸くらいらしいので(参考8)、そう考えると途端にしょぼく感じる。まあイタリアの場合は宅地が日本より集積しているので、人口は同じでも賑やかには見えるのだが。
 航空写真でジョヴィナッツォを見ると、北側が海岸、街からかなり南のはずれに国道がある。小さな港が北端にあって、そこから放射状に市街地が各方向1キロ前後続く。道の形から見て、港のすぐ東が古くからの集落のようだ。街の東部は団地のような大きな建物が20棟ほど確認できる。市街地の外側はぽつぽつとした木が見えるので、おそらく果樹園だ。大きな川はひとつもない。より拡大してみたが、小さな川もひとつもない。
 市街地の南端に鉄道が走っているが、ここも駅のマークはない。ただ、路線上の都市であるバーリからバルレッタを検索したところちゃんと時刻が出てきたので、止まるかどうかはともかく旅客列車そのものはあるようだ。海外のことを知る場合はダイレクトに検索するのが早いと改めて知る。

 さて、まずは港に行ってみよう。港とは言っても現在はただの船だまり、いわゆるマリーナとして使われていて、人や荷物の運搬をしていそうな雰囲気ではない。すぐそばにポルト広場(Piazza Porto)というそのまんまの名前の小公園がある。日本で言えば「みなと公園」とかそんなのだ。
 港のもう少し南に街のメインの広場がある。三角形をしていて噴水が中心にあり、横には教会がドンとそびえ、これはかなり広い。広場の外周道路にはおそらく夜になるとピカピカ光ると思われるアーチが十数本設置されている(参考9)。リゾートという感じだ。教会の南にはさらに柵で囲まれた普通の公園もある。
 港の東側、ちょっとした岬のようになっているところは、うねうねとした街路とごちゃっとした家々が広がっていて、見ただけで「あ、ここが古い市街地だな」と地図マニアならすぐわかる。実際、ストリートビューで見てみると、三階建て程度の白い石壁の家屋が密集した小狭い通路で、こんな道よく撮影できたなと思えるほどだ。トンネルのように左右の建物がつながった部分をくぐるところなど、けっこう興奮する。
 ただ、そんな地域でも隙間を見つけてはクルマを駐めるのがイタリア。自動車が写り込まなければ、すごくいい景観なのだが・・・。もちろん小さな広場や駐車場はあるのだ。

 次に気になるのは生活商業地だ。しかしこれはあまりまとまったものが発見できない。やはり広場のアーチのある通りの店がそれだろうか。イタリアは郊外型店舗はそれなりにあるが、市場的にところ狭しと凝縮した大衆的商業地はあまり見られないし、道路に商品を張り出したりもほとんどしない印象だ。建物はボロいものもあるが、風景は至って上品なのだ。
 最初の航空写真で見えた団地のほうに視点を移してみる。なるほど、確かに団地だ。比較的新しいが高層化はしておらず、だいたい六階建てくらいである。北側の2棟には日本と同じような団地下商店街もある。あんまり店が埋まってないのも同じだけど・・・。やはり団地の人口を当て込んで設置された店舗というのはあるものなのだと、変に安心する。

 よくわからないのは団地の北にある、小さな建物が密集し、壁で囲まれた大きな土地。ゲーテッド・コミュニティにしては家が小さすぎるし、コテージの類でもなさそう。建物にも統一性がない。よく見ると建物以外の部分には小さな白いつぶつぶした並びがある。これは見覚えがある。墓地だ。よく見ると入口前に花屋もある。ということは、この小さな建物群は、お堂のような個別の墓ということだろう。
 調べてみると、イタリアには都市墓地というものがあり芸術のひとつとも言われているようだ(参考10)。壁の内側の一部が見える地点に行くと、なんだか妙な壁面デザインが施されている(参考11)。なるほどと思う。
 投稿されたものも含め、内部の写真はないようなので残念だ。もっと大きい都市ならありそうだが。試しに隣り町のモルフェッタでも墓地を探してみたが、同じく街の西側に墓石やら小さな建物やらが並んだ地区があった。土地としては農地を転用して墓地としているようで、まだ広がりを見せている。これはイタリアの航空写真を見る時の面白い視点をひとつ見つけた気がする。

 と、ほどよくまとまったところで、そろそろイタリアからさよならしようと思う。休憩含めて4時間経ったが4700字くらいしか書けていない。ペースだけで言えば18時間やれば2万字は書けそうだが、よほど良い題材に出会わなければだふん気力が持たないのではないか。独身なので生活のためのいろいろは自分でやらなければいけないし、明日は台風も来そうだから買物にも行きたい。

 ではここで地図小ネタ。参考12(Mapion)と参考13(MapFanWeb)のURLを別ウインドウで開いてみていただきたい。大阪市西区千代崎あたりの地図が表示されたと思う。ここに地下鉄長堀鶴見緑地線の破線が表示されていると思う。カーブを描いて伯楽橋を掠めている。が、その位置は地図によって微妙に違うのがおわかりいただけるだろうか。Mapionではかなり早い位置からゆるく曲がり始めているのに対し、MapFanWebでは単に橋の手前を結ぶようなカーブになっている。
 実はこうした地下部のデータというのは、必ずしも測量した結果を表示しているわけではない。駅や地下道など外部からデータが入手できる場合は別として、航空写真も使えず立ち入ることもできないような地下やトンネル内の線路の位置は概念として適当なラインが引いてあるにすぎない。したがって、「この家の下に線路がある」なんていう根拠には残念ながらならないのだ。
 似たような話として、ネット地図の町の境界線も実は正確ではなく、地図によってまちまちだ。境界線も航空写真で確認できるわけではなく、国土全体の土地境界が測量されているわけでもない。どこかから持ってきたそこそこ妥当なデータを載せているだけだ。「地図は正確なはず」という思い込みから「そこに現実的に土地の境界がある」などと思ってはいけない。地図はしょせん図であり、全てが正確な測量成果というわけではない。

 さて小話を挟んで、自分も買い物を済ませてきたので再び地図に戻ろう。次はストリートビューがある国一覧から、ラトビアを選んでみた。イタリアと違い、地図も航空写真もほとんど見たことがない。首都はリガ。正直ゲームでしか知らない。
 まずはリガの地図を見てみると、路面電車の停留所のマークがある。ということで適当な駅前のストリートビューを見てみた(参考14)。
 お、いいじゃないか(ちょっと口調が変わったのは許して)。壁が薄そうな2両編成の電車、ホームの端では鳩の群れがエサに群がっている。2両つながってはいるが貫通路はなく、それぞれで乗り降りするようだ。それにしても駅のシンボルを適当に選んで見ただけで車両が見られるのはラッキーだ。たまたま撮影時に走ってないと写らないわけだから。
 と無理やり気分を盛り上げる。ちなみに駅のマークはあるが線路のラインは地図にないから、航空写真のほうが見やすいかもしれない。意外とこの「線路」が地図上に描かれないケースは多い。
 どうもこのあたりが「Riga Central Market」であるらしい。橋のたもとにはテントを張った市場のようなものが展開され、ここだけ異様に人が集まっている。衣類から青果まで店はいろいろのようだ。その近くの小さな長方形に整った区画は問屋街または倉庫街風で、一階部分が小売店になっていて靴や鞄が並べられている。この風景はちょっとアジアっぽい。建物はレンガ造りの大きなものではあるけれど。
 その北西側にリガ大聖堂があり、ここは区画が整っていないので古くからの街だろう。とちょっと調べてみたら、リガ旧市街って世界遺産じゃん。建材の質感が正面に出た感じではなく、あくまで上品でちょっとだけカラフルさも兼ね備えた中世風の建物がこれでもかと並んでいる。で、そこがちゃんと商業地として使われているというのがすごい。
 日本で古い建物が残るところは、どちらかというと使い道がない。使い道があると建物が建て変わりやすい。商店街の建物が周囲より古いことが多いのも、商店としては建て替えるほど儲かってなかったり、わざわざそこを宅地にするくらいなら郊外に広い家を建てたほうがいいからだ。
 なおストリートビューではリガ大聖堂は工事用の足場で覆われていた。残念。

 リガの人口は70万ほどのようだ。地下鉄はないようで、かわりに路面電車はかなり発達している。サイト(参考15)で系統番号の左の青マークをクリックすると地図上にルートが出る。地図はGoogleMapのマッピング(マイプレイス)よりは多機能なOpenStreetMapで作られている。ヨーロッパ系サイトにたまにある形式だ。電停やバス停の丸印がそこかしこに表示されている様は圧巻。いいなあ、路面電車いいなあ。とかやっていると文章が進まないからやっかいだ。地図を放映しながら喋れたらいいのになあ。郊外電車もあるようなのだが、駅マークすら出ない。
 Dzirnavu ielaという電停の近く(参考16)を見てみると、ここは中心部の商業地のようだ。歩道・車道・複線軌道・車道・歩道という並びでむちゃくちゃ広い道ではないが、そのぶん商業地としては引き締まって見える。ビルはもちろんどれもかなりの年代物。ピカピカの3両編成が走る軌道敷は不規則な石畳。中心部だけにお店のディスプレイはみんなきれにいしてる。
 日本の50万都市だともっと車がいるしこんな道路網では大渋滞だと思うが、少なくともリガは車は少ないように思う。かといって住宅が密集して人口密度がすごく高いということもなさそう。
 それでも団地はやっぱりある。団地は世界共通のキーワード(嘘)。東のほうに大きいのがあったので見てみよう。窓のないほうから見るとただの白い板に見える(参考17)。9階建くらいのものもあり、敷地には余裕があるがけっこう高層だ。
 航空写真で、団地の中に低層建物が連なる場所がいくつかあるのを見つけた。団地2棟は建てられるくらいの広い敷地を持つものもある。最初は団地前商店街かと思ったのだが、形がおかしい。ストリートビューで見てみるとどうも倉庫のようだ。たいてい、外周の建物がぐるりと敷地を囲むような造りになっていて、有人の入口ゲートがある。中の倉庫自体はそこまで立派なものではないが、団地倉庫に盗難が多いのは頷けるから厳重なのも当然か。
 自分が育った団地も別棟の倉庫があったが、利用目的としてはああいう意味合いのものだろうか。私はあの倉庫というのも団地の重要な要素だと思っていたのだけれど、全ての団地にあるわけではないしマニア的興味からは外れているものかもしれない。実際、東京で別棟の倉庫(二輪車置き場ではない)がある団地はあまり見なかった気がする。

 ラトビアにはリガ以外にはさほど大きな街はない。またイタリアに比べると家々の間に余裕のあるふんわりとした街が多いせいか、他の街についてすぐ何か書くのは難しそうだったため、今度は隣国リトアニアに移ろう。スパッとネタを見抜くのも重要だ。
 リトアニアの首都はヴィリニュスで、50万以上の人口を誇る。独立において「血の日曜日事件」があったのもここヴィリニュスだ。GoogleMapの日本語表示ではビルニュスとなっている。どうもGoogleMapの日本語は不規則なのが気になる。
 ヴィリニュス駅の北側をストリートビューで見てみた(参考18)。自動ぼかしが効きすぎていて、風景のあらゆるところがボケまくっている。建物、車両、樹木、横断歩道、とにかくぼかしてある(どうもここだけのようだが)。写真に集中できないのだが、とりあえずバスがトロリーバスであることは把握できた。普通のバスでは、連接のものも多いようだ。ウィキペディアによればトロリーバス網と旧市街地の広さは欧州随一らしい。ただしリガと違い鉄軌道系の市内交通はまったくない。
 ここの旧市街地も世界遺産。駅北側の赤っぽい屋根のところがそうだろう。リガほど建物の高さはないが、レンガや薄い色の壁のすっきりとした町並みだ。散歩するには良さそう。広い通りに見える部分も実は真ん中が緑地帯や広場で、椅子とテーブルがあってお茶できるようになっている。
 最近では珍しくはないが、ヴィリニュスのストリートビューは公園や美術館も網羅している。本当に観光しているような気分だ。しかもタダだからすごい。日本でも名前すら出てない普通の都市公園を撮影してデータ化しているが、あれは別にいらないかな・・・。
 旧市街地の東側に、石とレンガが組み合わさった壁を見つけた。たぶん史跡だろうけど、妙な外観だ(参考19)。けっこう起伏があったり、旧市街地のはずれに廃墟みたいな建物もあったりと、観察する側としてはなかなか面白い要素が見出しやすい。
 そして街のはずれの方には、やっぱり倉庫がある。日本で最近増えているようなコンテナだはなく、ほんとに小さな「倉庫」がぶわーっと並んでいて、入口は有人(参考20)。このあたりはそういうお国柄というか、現代生活の中にこういう倉庫が溶け込んでいるのだと思う。山の中に小さな家が並んでいるなあ、ペンションかなあと思うと、倉庫。そうこなくっちゃ。

 はい笑いが取れたところで(断言)、もうひとつ、カウナスという都市も見ておこう。ヴィリニュスは河川はあまり目立たないのだが、こちらは川の合流地点が発達した都市のようだ。大戦中に多くの難民を救った杉原千畝が赴任していたということでも有名かもしれない。私は都市名までは知らなかったが。
 ここも旧市街地は二階から三階建て程度の建物が多く、落ち着いた雰囲気を感じる。どうも屋外にテントやテラスを作るのが好きな国のようで、道路が広く余裕があるせいもあってあちこちにテラスつき店舗やテントのみの店がある。建物の入口に陣取ってコントラバスか何かを弾くストリートミュージシャンの姿もある(参考21)。
 カウナスのKaunoという駅には転車台と半円形の車両庫があり、子供の頃に図鑑で見た蒸気機関車の姿を彷彿とさせる。市街の主要交通はやはりトロリーバスのようだが、停留所のマークは地図上に出てこない。基本的に東欧はマップ上の地図記号が少なく、文字が解読できないと何の施設かまるでわからないという難点がある。
 リトアニアには他にも湖上の街トラカイなど、ラトビアよりは見るべき小都市があるのだが、とりあえずこのへんにしておこう。

 さてそろそろ1万字が近づいているが気力が続かなくなってきた。ということで燃料を補給した。飯と酒だ。ただし調理に時間のかかるものは避けた。ただの丼ものだ。
 テーマが地図だからといってネット地図旅行ばかりではアレなので、ここらで私と地図ということでしばらく語っていこう。こういう話のいいところは、調べ物をしなくていいというところだ。調べ物したり地図を眺めたりしていると時間を食うのである。自分のことならどんだけでもどんどん書くことができる。そりゃ文字数も稼げるってものである。口調もしゃべり口調に近くなってくるのである。

 なぜ地図が好きになったのか。これは私にとっても永遠の謎だ。ただ、小学校の低学年ですでに地図を欲しがっていたのは確かだ。普通なら児童書などを欲しがる場面で、私は県別道路地図を欲しがっていた。公共交通機関が好きだったこととは関連があるだろう。子どもというのは車が好きになるものらしいが、私は自動車そのものよりも公共交通、特にバスが好きであった。架空の時刻表も小学校入学前に作っていた(ただし、「分」の意味を理解していない時期もあったため、3桁の分が書かれていたりもした)。
 現実の地図も好きではあったが、チラシの裏に架空の地図も書いていた。何にしても子どもの習性としてオリジナルの何かを作ろうとするのは、ありがちなことだと思う。
 80年代の都市地図というのは今ほどいろいろなことが載ってはいなかった。たとえばコンビニやスーパーのロゴなんてなかったし、バス路線も県によってあったりなかったりだった。その薄さが、逆に想像力を刺激するところはあっただろう。現在のネット地図はちょっと情報過多で、勝手な想像をするには不向きかもしれない。
 おそらく想像力を掻き立て、さらに創作としてもなんとか成立できるところが子ども的に良かったのだろう。ただ地図というのは児童書や少年漫画と違って元が子ども向けの物ではないから、捨てなければ残っていく。だから年齢に合わせた楽しみ方ができるものして、現在まで好きでいられたのではないかと思う。
 私は読書のように地図を眺めるのは好きだが、極度の地図マニアではない。どんな地図でも楽しく読めればそれで良いのであり、深めていくことに興味はなかった。というか、この世のことのほぼすべてに対してそういうスタンスを取っている。だから時に「マニア」を期待して近づいてくる方々をがっかりさせてしまう。

 地図のいいところはどこか。趣味としての地図の良さは前述の通りだ。地図の実用性という点では、まだ現在の技術と情報量ではその本領を発揮しているとは言いがたい。先ほどの世界の地図を見てもわかるが、重要な情報がまだ欠けているし、受け手がほしい情報を重ねるための技術・環境が整ってはいない。
 地図はもっといろいろなことが表現できる。もはや紙の地図の実用性だけに縛られていた時代ではなく、重ねあわせる情報や描き方によって、まだまだ伸びる。ただ地図はとにかく手間とコストがかかるし、「正しさ」への要求がいまだ高い(例えば8割か9割正しいというデータでも私はいいと思う)。それをどうやってビジネス化するのかが厳しいところなのだと思う。
 正しさという意味では、何も現実の正しさを表していないのが「架空地図」である。だが地図というフォーマット上で何ができるかという点では、やはり可能性の高い分野だと言える。このあたりは私の電子書籍『架空地図のたのしみ方』を参照していただきたい(参考22)。

 と、ここで1万字を超えた。おそらく自分のペースはこんなもんなのだろう。18時間やろうと思ったのだがたぶんここからはペースダウンしかないので、このへんにしとこうかと思う。実働では8時間くらいだとは思うが、まあ何かを見て調べながらだと1時間1000字が自分のペースかなあ。
 別にこんなことを試してみたからといって、薄利多売の量産型フリーライターの仕事をやるつもりはないので、くれぐれも誘ってこないでね。

 以上、散策家しかすけの「1日に何文字書けるか」のテスト駄文でした。

(約11時間/10640字)



以下参考URL・出典など
1 http://www.1101.com/store/techo/people/014_2.html
2 http://netmaptravel.blogspot.jp/2014/06/20140604.html
3 http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/world/italy/?id=6122613
4 https://maps.google.co.jp/?ll=45.182521,8.231549&spn=0.02432,0.041156&t=h&z=15&brcurrent=3,0x0:0x0,1
5 http://www.comune.palazzolovercellese.vc.it/
6 http://www.urbistat.it/AdminStat/it/it/demografia/dati-sintesi/palazzolo-vercellese/2090/4
7 http://www.urbistat.it/AdminStat/it/it/demografia/dati-sintesi/giovinazzo/72022/4
8 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E5%B8%82%E3%81%AE%E4%BA%BA%E5%8F%A3%E9%A0%86%E4%BD%8D
9 http://www.panoramio.com/photo/4702226
10 https://dspace.wul.waseda.ac.jp/dspace/bitstream/2065/37337/1/ChichukaiKenkyujoKiyo_3_Takeyama.pdf
11 https://maps.google.co.jp/?ll=41.190605,16.659088&spn=0.000763,0.001286&t=h&z=20&brcurrent=3,0x0:0x0,1&layer=c&cbll=41.190526,16.65909&panoid=YowUmchiIpCI0n_kTOG0Lw&cbp=12,139.78,,0,-1.1
12 http://www.mapion.co.jp/m/34.67234240342424_135.4847615750634_9/
13 http://www.mapfan.com/index.cgi?MAP=E135.29.4.2N34.40.20.0&ZM=12
14 https://maps.google.co.jp/?ll=56.944108,24.114497&spn=0.008802,0.021372&t=m&z=16&brcurrent=3,0x0:0x0,1&layer=c&cbll=56.944065,24.114349&panoid=xW0y3bBxn8SdPtwP2TCkmQ&cbp=12,339.05,,0,2.89
15 http://saraksti.rigassatiksme.lv/index.html#riga/en
16 https://maps.google.co.jp/?ll=56.952207,24.123241&spn=0.004423,0.010686&t=m&z=17&brcurrent=3,0x0:0x0,1&layer=c&cbll=56.952076,24.122988&panoid=dDbb2cm5quL2NcceLOMXMQ&cbp=12,238.72,,0,-7.41
17 https://maps.google.co.jp/?ll=56.950274,24.193845&spn=0.008847,0.021372&t=h&z=16&brcurrent=3,0x0:0x0,1&layer=c&cbll=56.950274,24.193845&panoid=kmjN5G1uE6atVbx5YRK5Cw&cbp=12,19,,0,-0.81
18 https://maps.google.co.jp/?ll=54.671266,25.283366&spn=0.002345,0.005343&t=m&z=18&brcurrent=3,0x0:0x0,1&layer=c&cbll=54.671062,25.283594&panoid=PMf_N7cvEfDNE3t1etVDzg&cbp=12,147.3,,0,-4.79
19 https://maps.google.co.jp/?ll=54.676989,25.292292&spn=0.002345,0.005343&t=h&z=18&brcurrent=3,0x0:0x0,1&layer=c&cbll=54.677082,25.292333&panoid=SpQ5JV5UilJjuOu4d2auOA&cbp=12,110.04,,0,-6.04
20 https://maps.google.co.jp/?ll=54.693663,25.329768&spn=0.002344,0.005343&t=h&z=18&brcurrent=3,0x0:0x0,1
21 https://maps.google.co.jp/?ll=54.896573,23.894463&spn=0.004664,0.010686&t=h&z=17&brcurrent=3,0x0:0x0,1&layer=c&cbll=54.896573,23.894463&panoid=MNObYJ1DN4kg-X3r5a7sLg&cbp=12,204.1,,0,10.89
22 http://sansakuka.seesaa.net/article/367575051.html

ペース記録
(約30/1000字)
(約1時間/1800字)
(約3時間/3900字)
(約4時間半/5400字)
(約7時間/7400字)
(約9時間/8900字)
(約11時間/10640字)
posted by しかすけ at 09:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする