今回分のルートはこちらを参照してください。
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京成線を使って千住へとやってきた。とはいえもう2時近くなので、大半の中小の神社では一旦みんな撤収していると思われる。それでも歴史の深い千住の街、いったい正月の夜明け前がどんな雰囲気なのかは見ておきたいと思ったのだ。

▲千住橋戸町の橋戸稲荷神社。やはりすでに人気がない。ここの北側(千住大橋駅方面)は急速に再開発が完了し、以前の風景が思い出せないくらいだった。

▲いったん千住大橋を渡って荒川区側の南千住へ。南千住熊野神社は入口が閉ざされていたがどうもこれは普段からそのようになっているようだ。

▲南千住交差点近くの素戔雄神社。ここはまだまだ長い参拝列が続いている。境内に列形成をせずすぐ道路に出している上、かなりの警察車両が出ていて、この時間でも出入り管理がかなり厳重になっている(拝殿前以外の2ヶ所の参道は出口専用として封鎖され、中の様子を見ることもできない)。旧社格が郷社であり南千住から町屋方面までの広い範囲の鎮守であるのでここを中心に参拝する人が多いのは理解できるが、それにしても名だたる神社と比べてかなり物々しい雰囲気なのは南千住という土地柄のせいだろうか。

▲再び北千住に戻る。千住には氷川神社があちこちにあるが、千住仲町の南端部にあるここは千住氷川神社と呼ぶようだ。商店街と接続しているのがなかなかよい雰囲気だ。人影はまったくなかった。

▲国道4号線沿い、足立市場の鎮守・河原町稲荷神社。火の始末をしている人のみがいた。赤い社殿がきれいな神社だ。

▲国道の反対側、白幡八幡神社は入口が閉鎖されていた。


▲長い参道と広い境内を持つ千住神社。「足立区内最高唯一の郷社」とされこのあたりでは最大規模と言えるが、同格の素戔雄神社と比べるとこの時間で早くも落ち着いていて、ちらほらと参拝者がいる程度だった。先に書いてしまえば、北千住地域では深夜帯に賑わう神社はひとつも見られなかった。これもひとつの地域性だろうか。傍目からみればイベント等のポテンシャルの高い神社ではあるように感じるが。

▲人ん家感が高い千住桜木の本宿堰稲荷神社。暗い。

▲背後のビルの非常階段の青い灯が妙にマッチしている元宿神社。時間も時間であり、ここも人はいなかった。

▲荒川放水路の土手のすぐ南側、少し鬱蒼とした野性味ある風景が魅力の大川町氷川神社。時刻は3時20分、街も静かで誰も出歩いていない。

▲千住宿側へと出て、繁華街の割と近くある千住本氷川神社へ到着。参道に藤棚がありトンネルのようだ。参拝者はいなかったが、さすがにここまで来ると人影は見られる。

▲そこそこ人が歩いているきたろーど1010(西口美観商店街)を通って北千住駅を越える。ちなみに常磐快速線の終夜運転はなぜかやっていない。東武も竹ノ塚までしか運行していない。

▲最後は柳原稲荷神社。鬼門除けとして創建されたということでこのあたりでは珍しく北(北東)を向いている神社である。人はやはりいなかった。北千住地域の主要な神社はこれでだいたい巡ったことになる。
千住を歩いている時には頭上に雲が広がり始めたが、歩き終わる頃にはまた晴れた。しかし初日の出は昨年のように遠方の雲があると見るのが困難で、行くかどうかどうしようか迷った。ただ、予報よりも風が弱く例年より暖かいこともあり、一応行くことにした。場所は代わり映え無く新木場緑道公園である。まだ早いため東京メトロの終夜運転を乗り継いで時間を潰した。

若干雲があるものの、日の出がそこまで遅くなる厚みではなさそうで、今年はやや遅めに到着したこともあり待ち時間もさほどなくご来光を迎えることが出来た。

天候・気温に恵まれた今年は上野と千住を中心に歩行を進めた。参加者の方にはお礼申し上げたい。
千住は住宅密集地ながら神社も街も意外と静かで、正月らしい浮かれた雰囲気はほとんど感じなかった。上野はほどよくどの神社にも人が分散しており、参拝するとなると拝殿の幅の狭さからなかなか苦しいところもあるようだが、さまざまな人が交錯する東京らしい雰囲気が味わえた。
次回は(やるとしたら)5年に1度の地方開催ということになると思う。計画しているのは清水−静岡あたりである。また、10年間のあゆみを電子書籍(PDF)にまとめて頒布する予定なので、今年中にはお知らせできるように制作していきたいと思う。
それでは、2016年も志歌寿ケイト並びに運営ブログをよろしくお願いします。皆様の散策ライフも良きものになりますように。
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