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●名付けルールを決める
都内へお出かけするその前に、一応、交差点名のルールを確認しておきたい。
「ザ・俺の思い出の地」とかそういう名前ではまずいからね。
まず全国的な規則として、私企業の施設名は基本的に交差点名にならない。
つまり「スーパー○○前」とか「○○工場前」には原則できない。
ただし私有でも学校・病院・駅など公共性のあるものはOKとされることもある。
一方、なくなってしまった公共物の名前をつけ続ける場合もある。
たとえば川の暗渠化で橋がなくなっても、交差点名に「○○橋」が残る場合は多い。
次に個人的なポリシー。
交差点名として、「●●東」とか「◆◆第二」とかいうのは、あまりよくない。
名称は固有のものが望ましい。今回は東西南北や数字をつける等の命名は極力行わない。
それは、交差点名というのはひとつのブランドだからだ。
どの都市にも、交差点名とその風景が名物化している場所というのがひとつくらいあるだろう。
地域のシンボルとして意識されるには「▲▲南」とかでは弱いと思うのだ。
それと、近い地域で重複した名前になるのも避けたいところだ。
それでは最初の無名交差点に向かおう。
●無名交差点1 清澄通りと越中島通りの無名交差点(江東区)


6車線と4車線の交差点なのでなかなか大きい。そして歩道橋がある。
東京海洋大学が土地の多くを占めている。
歩道橋には旧学校名の「商船大学」が残されている。

また、歩道橋には所在地が書いてあるけど、これは交差点名ではない。方向によって違うし。

さて名前をつけよう。
まず、ここは戦前から越中島町という地名だ。そして現在、他に越中島という交差点はない。
駅は若干南東にあるから「駅前」は付さずに、単に「越中島」交差点としたい。
長くなくてわかりやすい地点名をつけるのが基本だ!

清澄通りと越中島通りの交差点
→越中島

それでは次へ行こう。比較的近いので徒歩移動で。
●無名交差点2 新大橋通りと鍛冶橋通りの無名交差点(中央区)


JR京葉線・東京メトロ日比谷線とふたつの駅の出入口がある。道路も6車線と4車線なので広い。
こんな交差点でも名前がないなんて、不思議なものだ。
ぜひ「八丁堀」交差点としたい・・・が残念なことに北側の交差点ですでに使用されている
(八丁堀=桜川そのものからは北に離れているけど、町名にならったのだろう)。
元々は「本八丁堀」電停があった場所で、現在でも「駅のある場所」ということは重要だろう。

ということでここも単純に、「八丁堀駅前」でどうだろうか。
地下駅の交差点に「前」をつけるかどうかは好みの別れるところだけど、
道は駅そのものではないので「前」がついているほうが、僕は道路らしいと思う。
物理的な意味での「上」ってのもどうかと思うし。

ついでに、東側の無名交差点は、南にあった桜川の橋梁名を引き継いで「八丁堀橋」としたい。
ついでにさらに東の交差点は亀島川の橋梁名「高橋」が良いが、
小名木川にも同じ「高橋」交差点があるので、「亀島川高橋」とでもしたほうがいいだろう。

新大橋通りと鍛冶橋通りの無名交差点
→八丁堀駅前

次は電車でどーんと北上して北赤羽へ。
●無名交差点3 環八通りと赤羽桜並木通りの交差点(北区)


環八通り上で埼京線北赤羽駅も近いわりに名前がつけられていないという、悲しい交差点。
しばらく観察していても、ここで各方面に曲がる車はとても多かった。
重要な役割を果たしているのに覚えてもらえないのはもったいない。
こういった交差点はぜひ救済しなくてはならない!
周囲を歩くと赤羽北区民センターがあるけど、名前としてはいまいちインパクトがない。

一方、南西側には「袋小学校」がある。「袋」(ふくろ)は旧村名だけど、今は地名から消えてしまっている。

ここはイメージの一発逆転を狙って、「袋」交差点がいいんじゃないか。目立つし。
小字名としては「大袋」だった場所らしいのでそれも捨てがたいけれど、
東武伊勢崎線の駅名と重複してしまうのを避け、また短く呼びやすいので「袋」を選択した。

環八通りと赤羽桜通の交差点
→袋(ふくろ)

※北側の浮間橋交差点はMapionなどで表記されているが、現地では名前の表示がなかった。
次はぐーんと南下して蒲田へ!
●無名交差点4 蒲田四丁目とあやめ橋の間の交差点(大田区)


ここは2車線同士の比較的小さな交差点だけど、周囲にはほぼ交差点名がついている中、
JRと京急の蒲田駅をむすぶ経路として活用されているここに名称がないのは惜しい。
京急蒲田商店街あすとの入口にもなっているけど、そのまま名前には使いづらいかな。

呑川に架かるふたつの橋のうち、北側の「あやめ橋(菖蒲橋)」は交差点名になっている。
南側の「仲之橋」が近いので、これをこっちの名前にもらっちゃおう。

橋の名前を交差点名にしている場所は多いのだけど、
橋そのものは交差してないことを考えると「橋のどちら側か」は実は若干わかりづらい。
大きな橋でないと「北詰」「南詰」をつけないし、地域によってはこの「詰」は使わない。
それでも橋は道路構造物の中ではロマンがあるというか、イメージ的にも良い名称だと思う。

蒲田四丁目とあやめ橋の間の交差点
→仲之橋

5つ目は大井町駅の近くへ。
●無名交差点5 都道420号と421号(池上通り)の交差点(品川区)


仙台坂トンネルの先にあるX字のような交差点で、2箇所に左折用の短絡路を持っている。
かつては「林附」「立合原」「浅間台」といった地名があったようだ。
※旧地名は新字で書きました。
範囲としては旧大井立合町の東端なので、立合原でいいかな・・・、
と思いきや、周囲のほとんどのマンションが「仙台坂」を付した名称になっている。

しかも交差点にある公共トイレの名前が「仙台坂上公衆便所」だ。

もうこれは「仙台坂」が地域ブランドとして成立しているので採用せざるを得ない。
交差点は坂上にあたるので「仙台坂上」としたいが、
麻布にある同名の交差点とかぶらないよう「仙台坂」としておこう。

都道420号と421号(池上通り)の交差点
→仙台坂

次の記事では、あの有名な地域の無名交差点をまとめてネーミングしよう。
※ここで決めている交差点名は実在しません。
迷惑にならないよう、実際の地図にはマッピングしていません。
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